人形教室の その先 4
初めての個展をした後は、特別次の予定もなく人形教室に通う日々でした。
発表したくても作品をまたいくつか作らないと次の個展もできない。
でもいつになったらできるんだろう…1回目の個展をするまでに6,7年かかったのに。
モチベーションアップし、なおかつ維持するのが大変だわ…と思っていました。

ちょうどその頃「クラフトアート人形」という人形の書籍が新しく出版されました。
個展をしたギャラリーにも置いてあって、200人あまりの人形作家の写真と一緒にプロフィールが載っている分厚い作家年鑑でしたが、師匠の吉田良先生や有名な人形作家の作品ももちろんありましたが、一緒の人形教室に通っていてお隣の席で一緒に人形を作っている方も掲載されていました。
これから毎年出るらしいと聞いて、載ってみたい…と思いました。

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実は同じ出版社から同じ系統の本で「日本画年鑑」という、日本画の作品写真と作家のプロフィールが載っている本が出ていて、美大の研究室で見たことがありました。
教授の作品や、先輩で日本画壇で活躍している方達が載っているのを見て、絵を描いていたときは、いつか私もここに…と夢見ていました。
でも、日本画をやめてしまったのでもうその夢は叶わない。
それなら人形で載ってみたいと。

思いはつのるばかりでした。
お教室で先生に「クラフトアート人形って、どうやったら載せてもらえるんですか?」と聞いたら「最低1度以上、個展なり何かしら発表している人だけど、載せてもらえるか出版社に問い合わせてみたら」と言われました。
それじゃ、私1度個展やってるから良いかも?と思ってしまったのがバカというか身の程知らずというか(笑)
次の日には「クラフトアート人形に載りたいんです!」と出版社に電話をしていました。

出版社は京都でした。
京都弁の優しい口調の編集者の方が電話口に出て「今年はもう発刊したので、次の号の募集は今年の秋になります。夏ごろまでに作品写真と展覧会のDMなど参考資料を送ってください。審査のうえ、掲載していただく方にはご連絡差し上げます」と言われました。
言われたように、作品写真数枚と1枚しかない個展のDMを同封して出版社に送りました。
そして待つこと数ヶ月…「掲載依頼」と書いた封書が届きました。
封筒を持って小躍りしたのは、言うまでもありません。

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初めての作品は変わったもので目立ちたい気持ちもあり「スフィンクス」を選びました。
撮影はカメラマンでもある師匠の吉田良先生にお願いして撮っていただき、クラフトアート人形の3号に掲載されました。

そして、この1枚の写真から、さらに新しい出会いが始まりました…それがこの世界にどっぷり浸かる一歩だったかもしれません。


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Author:kulaladoll
人形作家:神奈川県在住。創作活動の傍ら鎌倉と川崎で人形教室を開いています。

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