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【人形と香水のコラボ】 ロゴマーク考え中…
2011/12/30(Fri)
秋から進行中のプロジェクトなのですが、来年春に私の人形とコラボしたオリジナルの香水を出すことになりました。
実用的なのはルームフレグランスと考え、お部屋用の香水を作る予定です。
瓶やラッピングのデザインは大体決まりましたが、ラベルのロゴマークを作ることになり、先日サンプルデザインが出来上がってきたのですが…どうもピンときませんでした。

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デザイナーさんと相談するために自分でアレンジをいくつも描いていました。
最初に「WとMのイニシャルを蝶に見立てたものか『萠』の漢字を使ったもので」と言ったら両方組み合わせたものを考えてくれたのですが、形が微妙にしっくりいかず…やっぱり両方入れるのはちょっと無理あるかなぁ…。
ナントカレンジャーみたいなヒーロー戦隊ものにこんな怪獣出てきそう(笑)
これだけ描いても気に入ったので浮かばなくて、そのまま就寝しました。
朝、起きてからもうひとつ思い浮かび、それも併せてお正月明けに決定したいです。

中身の香水の方は最初に2つ、後で3つ合計5つサンプルを作っていただき、その中から選ぶ予定です。
ローズの香りをベースにして、それにスズランやマグノリアやゼラニウムをブレンドしてくださっています。
まだ思案中ですが、やっぱり第一印象を大事にしたほうが良いかもしれない。

3月には出来上がるらしいので、来週には決めなくちゃ…。
いろいろ考えている時が一番たのしいです。
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人形教室のその先 13
2011/12/25(Sun)
サッカー人形展の翌年、総勢18人の「21century Doll Creators~渡邊萠と仲間達による創作人形展~」を2003年9月~10月の1ヶ月間開催することができました。

声をかけたのは名古屋の人形同好会と独学で人形を作ってホームページなどで発表している方たちで、サッカーの手作り人形展に参加してくれたのはその方たちでした。
まだ制作年数も浅いので賞を逃された人が多かったのですが、協力してくれたお礼が私もしたかったのです。

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なんとか開催にはこぎつけましたが実現するまでには関係者にはいろいろ苦労があり、開催中もいろんなことがありました。
匿名掲示板に中傷的なことを書かれたり、せっかく作ってきたのに施設管理者の方に「公共の場所ではこれはちょっと…」と言われて飾れなかった作品もあったし、些細なことで参加者同士のいさかいもあったし、とにかく創作人形の世界は特にだと思いますが、初めてのことをやるのは大変だと言うことを実感…(*_*)

でも、TV神奈川が取材に来てくれたし入館者数も6000人を超えて、大変だったけれど達成感はありました。
自分がこの先人形の世界でどうしていくべきか、何をすべきか。
という道しるべのようなものも、少しずつ見えてきたような気がしました。

当時の参加者で今も交流のあった方は先日渋谷ルデコの12人展でもご一緒しましたが、メンバーの3分の1ぐらいの人は現在人形から遠ざかっているようです。
創作人形の世界をこれから目指したいと思う人がもしこのコラムを読んでいたら、私が言いたいのは
「大事なのは続けること。仲間を作ること」と思います。
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人形教室のその先 12
2011/12/23(Fri)
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画像は2002年「手作り人形展」の展示風景です。

以前に11まで書いた人形教室のその先」の続きです。
ここからお読みになる方は前の同じテーマのコラムも良かったらご覧になってみてください。


2002年に横浜人形の家で開催したサッカー人形の公募展が無事に終了した後、横浜人形の家から「いろいろご足労いただいたお礼として個展をやりませんか?」と企画展のお話をいただきました。
サッカー人形を展示した同じ企画展示室でと言われましたが、人形を60体飾ってもまだ余っていたところ。
1人で埋めるには広すぎる。
大変光栄なお話ですが、気が遠くなりました…(@@;)

これまで私が作った作品を総動員してもまだ足りないかもしれない。
やりたいけれどできるだろうか?
それに、企画でやるにはそれなりの入場者が入っていただかないと申し訳ないです。
一般的にはほとんど知られていない私1人では重荷でした。

「生徒さんと一緒に出すというのは?」と言われましたが、当時は教室を始めたばかりなので生徒もそんなに多くなかったのでそれはちょっと無理。
他に人形作家をお誘いするといっても、いろいろ人選に難しいところがあります。
そんなこんなで考えていたところ「それでは普段なかなか発表の機会の無い若い作家さんたちに声をかけてみては」と提案されました。

教室や作家の派閥を超えたグループ展をするという考えは画期的でした。
それは良いかもしれない。
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人に教えるということ
2011/12/20(Tue)
よく「お仕事は?」と聞かれ「人形を作っていて、教室を開いて教えている」というと「趣味のことで収入が入って楽しそう」と言われることがあります。

でも学校の先生に比べたらずっと楽かもしれませんが、人形を人に教えるのは思ったほど楽ではありませんし、経費を引いたら収入なんて大した額ではありません。
特にカルチャーなどは3ヶ月一括払いの形をとっているため、3ヶ月や半年ごとに来なくなってしまう生徒さんが良くいらっしゃいます。
もうすぐ出来上がるのに。次はこういうのを作りたいと言っていたのに…何か私、嫌なことを言ってしまったんだろうか?
と悩むこともしばしば。

義務教育でも何でもないので、今のご時世で生活が優先したら一番先に削られるのは趣味のこと。
人形1体や2体出来上がったところで、教室をすぐ開けるわけではないし資格がもらえてすぐ仕事に結びつくわけでもない。
でも、それでも私が教室を続けている理由は「やっぱり人形が好きだから。一緒に語り合い、作れる仲間がほしいから」です。
…これしか取り得が無いってこともありますが(^^;)

自分が何年もかかって回り道して会得した技術を教えるということは、もしかしたら手間隙かけて自分の存在を脅かすライバルを育ててしまうのかもしれない。
実際、弟子が先生を超えてしまうのを嫌がって教室をやめてしまった作家もいます。
でも人間はそうやって昔から伝承することで技術や文化を残してきたのですよね。

人形など確かに教室に通わなくても本やインターネットで調べればちょっと器用な人ならいくらでも作れます。
人形教室の役割はそれでは何?と考えると、それは技術を教えることだけではない。
1人で作っていたってつまらないじゃない。一緒に作りましょう。
仲間を見つけて楽しく好きなことを一緒にやって、日ごろのストレス発散の場所にしてください。

居心地良く作品を作れる憩いの場であり、いずれはそこから素晴らしい作品を生み出す作家が生まれてほしい。
そういうものを目指していきたいです。
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